「子連れ家族で車中泊するなら、ポータブル電源は必須です!」
ちょっと大げさに聞こえるかもしれませんが、実際に何度も車中泊をしてきた我が家だからこそ、そう断言できます。
ポータブル電源があるだけで、子どもとの車中泊が安心・快適・安全に変わるんです。
でも、こう思っていませんか?
「いやいや、えもんさんよ。ポータブル電源が便利なのは知ってるけど……そもそも、ポータブル電源って何なん?それっておいしいの?」
実は私たち家族も、車中泊を始めたころは次のような疑問を持っていました。
- 「ポータブル電源って、どんなもの?」
- 「本当に必要なの?」
- 「どれを選べばいいの?」
インターネットで調べてみても、専門用語が多すぎてちんぷんかんぷん。
だからこの記事では、子連れ家族の目線で「ポータブル電源の基本・必要性・選び方」をできるだけやさしく解説します。
「これから子どもと車中泊を始めたい」「ポータブル電源って買ったほうがいいの?」と悩んでいる方は、ぜひ最後まで読んでください!
【初心者向け】そもそもポータブル電源とは?
ポータブル電源とは、電気をためて持ち運ぶことができる「大きな電池」です。
家のコンセントからポータブル電源に充電して電気をためておくと、電源のない車中泊やキャンプ場でも、電気を使うということができます。
ポータブル電源は何に使える?
ポータブル電源は、大きさによってためられる電気の量が違います。
ポータブル電源にためられる電気の量は、「Wh」という単位で表示されていることが多いです。
「Wh」が大きいほど、消費電力(使う電気の量)の大きな家電製品を使うことができます。
ここでは初心者の方が迷わないように、1000Wh未満か以上かで区切っています。
ためられる電気の量が小さい(1000Wh未満)ポータブル電源で使える電化製品
- スマホ充電
- ノートパソコン
- 車載小型冷蔵庫
- 電気毛布
- 扇風機
- サーキュレーター など
ためられる電気の量が大きい(1000Wh以上)ポータブル電源で使える電化製品
- ポータブルクーラー
- 電気ポット
- 電子レンジ など
ポータブル電源の安全性は?
我が家がこれまで車中泊でポータブル電源を使用していて、危険な目に出会ったことはないです。
適切な使い方をしていれば、事故に合う確率は限りなく低くできるでしょう。
ただし、ポータブル電源は大きな電気をためています。使用方法を誤ると大きな事故に繋がる可能性があります。
そこで、初心者が知っておきたいことを6つ、お伝えします。
事故を防ぐために知っておきたいこと6選
① バッテリーの種類
子連れ車中泊であれば、バッテリーの種類はリン酸鉄のものを選びましょう。
難しい話になりますが、ポータブル電源のバッテリーには大きく2種類(正確にはもっとあるけど初心者の方は覚えなくていいと思います。僕も覚えてません。笑)のバッテリーがあります。
三元系リチウムイオンとリン酸鉄です。それぞれ次のような特徴があります。
- 三元系は、軽くて高出力だが発火リスクが高い。
- リン酸鉄は、長寿命で安全性が高い。
子連れ車中泊での安全を確保するために、発火リスクは少ない方がいいですよね。
我が家もリン酸鉄のポータブル電源を使用しています。
リン酸鉄のものを選ぶ、と覚えておけば間違いないでしょう。
② 排気口・ファンの通気確保
ポータブル電源本体の排気口・ファンは塞がないようにしましょう。
熱がこもると発熱や故障の原因になります。
布などがポータブル電源にかからないように、気をつけましょう。
我が家はのポータブル電源のカバーをつけており、無意識のうちに塞いでしまっていました。早めに気づいたものの、そのまま使用を続けていたら発熱して危ないところでした。
③ 高温・直射日光を避ける
高温環境での使用を避けましょう。
炎天下の車内や直射日光が当たりやすいダッシュボード等での使用は、発火や故障のリスクが高くなります。
使用中や充電中は温度が上がりすぎないように、意識しましょう。
もちろん、保管するときは高温になる車内からおろしましょう。
安全性が高いリン酸鉄のバッテリーだからといって、高温環境が良いわけではありません。
我が家は、車から下ろすの面倒くさくて、車内に放置していましたー。反省。
④ 濡れた手での操作・水没
水だめ、絶対!!!
ポータブル電源は、電気をためています。
濡れた手で触ったり水をかけたりすると、感電リスクや故障のリスクが高いです。
水だめ、絶対!!
⑤ 安定した場所への設置
ポータブル電源への衝撃は少なくしましょう。
転倒や落下で衝撃を加えると、発火や故障のリスクが高まります。
安定した場所へ、なるべく固定できるようにポータブル電源を置きましょう。
⑥ 怪しいメーカー・格安品は避ける
ポータブル電源は、お値段が高い!これは、初心者が知っておきたい大前提です。
良いものは高いんだから仕方ありません。
Amazonで「ポータブル電源」を検索すると、たくさんの商品が出てきます。その中でも、よくわからないメーカーや極端に安い商品はおすすめしません。
なぜなら、安全性においてリスクが高いからです。
私がおすすめするのは、次の4つのメーカーです。
- Jackery:アメリカ発のポータブル電源ブランドで、世界的なアウトドア電源メーカーです。日本国内でも知名度が高く、初心者にも使いやすい設計と安心のサポート体制が魅力。高品質で信頼性のある製品を多数展開しており、キャンプや防災、車中泊用途に最適です。
- EcoFlow:中国・深圳発の革新的ポータブル電源メーカーで、急速充電技術と高出力性能が特長。大容量モデルも充実しており、キャンプや車中泊から業務用、非常用電源まで幅広く対応。スタイリッシュなデザインも人気の理由です。
- BLUETTI:高性能・大容量に強みを持つポータブル電源ブランド。リン酸鉄リチウムイオンバッテリーを採用したモデルが多く、長寿命で安全性が高いのが特長です。家庭用のバックアップ電源としても注目を集めています。
- Anker:モバイルバッテリーで有名なグローバルブランド。近年はポータブル電源市場にも参入し、信頼性の高い製品を展開。比較的コンパクトで使いやすく、家庭用やライトなアウトドアに適したモデルがそろっています。
実際に使って分かったポータブル電源のメリット・デメリット【子連れ視点】
ポータブル電源のメリット
コンセントがない場所でも家電製品を使える
車内でもキャンプ場でも、コンセントがない場所で家電製品を使うことができます。
特に車中泊するときにポータブルクーラーを使えるので、快適に過ごすことができます。
非常時にも使える安心感がある
ポータブル電源を用意しておくと、災害時に使用することができます。
また、我が家はソーラーパネルも用意しています。
電源が喪失した際に、避難先で家電製品を使えるという安心感があります。
ポータブル電源のデメリット
きちんとした管理が必要
暑い車内に置きっぱなしにしていてはいけません。
また、充電を0%や100%のままにしておいてはいけません。
長期間使用しない場合は、電源が入るかを定期的に確認しなければなりません。
安全や故障リスクに対応するために、適切な管理が必要です。
重い
見た目が小さく見えても、重たいです。
我が家の使っているEcoFlowのDELTA2は、約12kgあります。
子どもの相手をしながら、車中泊旅の準備や片づけをするのに、12kgのものを運ぶのは、かなり大変です。
片手で持つのは難しいと思っておきましょう。
音が気になる
夜、周りが静かなシーンでは動作音が気になる場合があります。
我が家は妻も子どもたちも、あまり気にせず寝てくれます。
しかし、乳児や音に敏感な方であれば、うるさく聞こえるかもしれません。
子どもが触ると危険
子どもが触ると感電の危険性があります。
家電製品を作動させている間は、大きな電気が流れています。
安全そうに見えても、電気。家のコンセントと変わりません。
子どもが触らないように、目を配らなければいけません。
高価
我が家の使っているEcoFlowのDELTA2は、定価で14,3000円(2015年6月現在)です。
セールで値引きされることがあり、そのタイミングを狙って購入するのが良いと思います。
我が家もセールのタイミングで、ソーラーパネルとポータブル電源をセットで購入しました。
ほとんどの家庭にとっては高価なものになるので、購入タイミングが重要です。
ポータブル電源とモバイルバッテリーの違いとは?どっちが便利?
ポータブル電源もモバイルバッテリーも、電気をためて持ち運ぶことのできる「大きな電池」だという点は共通しています。
大きな違いは、次のような点です。
- ポータブル電源は、家電を使うことができる。
- モバイルバッテリーは、主にスマホなど小型の家電の充電に使う。
車中泊で家電製品を使いたいのであれば、ポータブル電源でしょう。
一方、お出かけ先でスマホを充電したいだけであれば、携帯性に優れたモバイルバッテリーをおすすめします。
【初心者向け】失敗しないポータブル電源の選び方と5ステップ
高価な買い物なので、失敗したくないですよね。
失敗しないために、5つのステップを示しました。
- 使いたい家電製品を考える。
- その家電製品の消費電力を計算する。
- どのくらいの時間使うのか考える。
- 「消費電力(W)× 使用時間(h)」で計算する。
- 必要な容量に合ったポータブル電源を選ぶ。
ポータブル電源の説明欄に表示されている容量の70〜80%を目安に選びましょう。
ポータブル電源本体(液晶モニターやファンなど)を稼働させるためにも電力を消費するからです。
また、我が家が失敗した過去も御覧ください。
まとめ|子連れ家族にもポータブル電源は必須!最適な1台を選ぼう
ポータブル電源とは、電気をためて持ち運ぶことができる「大きな電池」です。
子連れ家族の車中泊を安全・快適にするためのマストアイテムです。
- コンセントのない場所でも家電製品が使える
- 夏や冬の車中泊でポータブルエアコンが使えて快適に過ごせる
- 非常時の電源としても安心感がある
といったメリットがある一方で、
- 管理が必要
- 重量がある
- 高価である
という注意点もあります。
我が家は、ポータブル電源を導入してから車中泊の満足度が大きくアップしました。
「子連れで車中泊をしたいけど不安がある…」という方にとって、ポータブル電源はその不安を解決する必須アイテムになるはずです。
この記事を参考に、ぜひあなたのご家庭にぴったりの一台を選んで、快適で楽しい車中泊ライフをスタートさせてください!
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