「小さな子ども連れでも、気軽に、コスパ良く、自由に旅がしたい」
そんな願いを叶えてくれたのが、我が家の車中泊スタイルです。
我が家は5人家族、一番下の長男が生後6ヶ月のときから車中泊をしています。今では年間10泊以上ハイエースで車中泊をしていますが、子連れでも安心してコスパ良く楽しめる旅のスタイルとして本当におすすめです。
そこでこの記事では、我が家の体験をもとに「子連れ車中泊」のメリットとデメリットを家族目線で紹介します。
この記事を読めば「子連れ車中泊を始めようと思うけれど漠然とした不安がある」という悩みを言語化し、車中泊に行く際の心構えをすることができます。
子連れ車中泊のメリット・デメリットは以下のとおりです。
【メリット】
・時間に縛られない自由な旅ができる
・宿泊費を抑えられる(コスパが良い)
・プライベート空間がいつでも確保できる
・非日常を楽しめる貴重な体験
【デメリット】
・宿泊場所の選定に気を遣う
・ゴミ処理の工夫が必要
我が家が数年かけて車中泊してきた経験を凝縮しました。家族で子連れ車中泊をしてみようと思っている人は最後まで読んでください。



子連れ車中泊のメリット
1. 時間に縛られない自由な旅ができる
ホテルや旅館のチェックイン・チェックアウトの制限がない
「何時までに到着して、何時までに出発しなければいけない。」「夕食や朝食の時間は◯時から。」車中泊であればそういった制限が一切ありません。
宿泊する場所に着きさえすれば、そこが寝床になるのです。
子連れだと、予定通りにいかないことの方が多いです。子どもが3人いる我が家は想定以上に食事やトイレに時間がかかることがあります。チェックインや夕食の時間が迫っていれば、子どもたちをかなり急かすことになるでしょう。
制限がないことで、心穏やかに旅を楽しむことができています。
予定変更もしやすい
「今いる施設が楽しかったから、もう少し滞在時間を伸ばそう。」「今日は遊び疲れたから、今いる場所から近くの場所に泊まろう。」「明日は、ここにも立ち寄りたいな。」そんなわがままが叶え放題です。車を止める場所を確保すれば、宿泊できるのです。
我が家では、前日の夜までノープランなんてことも珍しくありません。九州地方を旅した際には、思い立ったように宗像大社や太宰府天満宮に立ち寄ったりご当地グルメを頂いたりしました。
夫婦それぞれの希望や子どもたちの思いをしっかりと叶えられる旅にすることが可能です。
車中泊をするようになって、観光やテーマパークの幅が広がりました。
朝から晩まで遊び放題!
「あのテーマパークは人が並ぶだろうから、かなり早く出ないといけないな。」「夜遅くまで遊び過ぎたら、ホテルのチェックインに間に合わないな。」そんな心配は一切ありません。
テーマパークに朝一で並んだり、夜遅くまで遊んだりするのなら、その施設の近くに泊まれば良いのです。
ナガシマスパーランドに行ったときは、近くに泊まっておいて駐車場がオープンするのと同時に入ることができました。道後温泉に行ったときは、遅い時間に行っても温泉にゆっくりつかることができました。
たっぷりと遊ぶことで、満足度が120%アップします。
2. 宿泊費を抑えられる(コスパが良い)
ホテルや旅館に比べて圧倒的に安い
ホテルや旅館の宿泊費と比べて、2分の1以下に抑えることも可能です。
例えば2025年8月のお盆休みに、鳥取砂丘に行くと仮定します。(砂丘が熱すぎる問題は置いておいて)8月9日(土)に鳥取市内のホテルに宿泊しようとすると、家族5人で最低でも¥40,500かかるようです。一方車中泊であれば、宿泊費(RVパーク利用)や食事・お風呂代を考えても¥20,000以内で済みます。
コスパ良く宿泊することが可能です。
RVパークなら真夏でも快適!電源でクーラーが使える
RVパークなら、電源・トイレ・水道・ゴミ捨て場が使えます。(施設により多少の違いはあり)
我が家では、ポータブルクーラーを使用しています。特に電源が使えると、ポータブルクーラーを使用できるため、暑い季節でも快適に宿泊することが可能です。
好きなお風呂を自由に選べる
自分で探して、ご当地ならではのお風呂に入ることができます。
スーパー銭湯や温泉施設を現地で探します。大分県別府温泉に行った際には、源泉かけ流しの家族風呂に、家族5人でゆっくりとつかることができました。
海沿いでは海を見ながら、山間部では大自然の中星を見ながら、その土地ならではのお風呂を探す楽しみを味わうことができるのです。
3. プライベート空間がいつでも確保できる
車が休憩室に早変わり!
車でお昼寝やおやつタイムをとることができます。
子どもが歩き疲れてお昼寝したり、おやつを食べたりする時間があります。そんなときに限って、お昼寝やおやつタイムに最適な場所が見つからないことがあります。車にもどればプライベート空間で休憩することができます。親である我々夫婦も、一緒に休憩できるのが大きなメリットです。
着替え・授乳・おむつ替えも気兼ねなくできる
車であれば、着替え・授乳・おむつ替えを周りの人に気を使わずに行うことができます。
ハイエースを購入する前は、授乳室やおむつ替えスペースを探して歩き回ることがありました。かなり大変ですよね。
「いざというときは車にもどればいい」という思いは、安心して旅ができる一つのきっかけになっていたと思います。
4. 非日常を楽しめる貴重な体験
車で寝ること自体が子どもにとって冒険
子どもたちは車で寝ることを楽しんでくれています。
インターネットがなかったり気温が快適ではなかったり、日常生活よりは不便なことも多い車中泊ですが、子どもたち同士で工夫しながら過ごしてくれています。車中泊自体が冒険のように感じて、ワクワクするのでしょうね。
非日常を楽しみながら、たくさんの経験をしてくれることは、親として嬉しいことです。
アウトドアの要素もあって、親もリフレッシュできる
私たち夫婦にとっても、非日常を感じることで気分転換できています。
日常のルーティンから離れ、夜には星を眺め、朝起きた瞬間に朝日を感じる。まさにアウトドアですね。星や朝日は、日常生活ではあまり意識しない、する時間もなくルーティンに追われています。それらを、車中泊では意識して楽しむことができます。
日常生活では、やることに追われている我が家ですが、そういったことから一切開放されてリフレッシュしています。
【おまけ】災害時の避難場所としても活用できる
いざというときに「寝られる車」があると安心
我が家の地域では、地元の小学校が災害時の避難所として指定されています。
多くの場合、避難所はプライベートな空間を確保することが困難です。しかし、我が家のハイエースはいざというときにプライベートな空間を確保しつつ寝ることができます。
ただでさえ「災害」というストレスがある中、プライベートな空間を確保してストレスを軽減できるのは、大きな安心につながるのではないでしょうか。
ポータブル電源などを備えていればさらに◎
災害時には、電源を確保することも困難です。
ポータブル電源を備えていれば、電源の確保というストレスも軽減することが可能です。ポータブル電源を販売する各社では、ポータブル電源とセットでソーラーパネルを販売しています。ソーラーパネルがあれば、電源不足に陥る心配もしなくて済みます。我が家では、EcoFlow DELTA2を使用しています。(2025年5月現在ではEcoFlow DELTA3が販売されています。)
我が家の車中泊では、ポータブル電源が大活躍してくれています。備えとして、一家に一台いかがでしょうか。
子連れ車中泊のデメリット
1. 宿泊場所の選定に気を遣う
フラットで静かな場所を探す必要あり
言うまでもなく、旅を楽しむために睡眠は大切です。
寝床が傾いていたり、周りが明るすぎて騒がしかったりすると、疲れた体をゆっくりと休めることができません。
車を止める前に、傾きすぎて体勢がしんどくならないか、街灯がありすぎないか、トイレが近すぎないか、人が集まりすぎていないか等をチェックする必要があります。快適な睡眠のために、一手間が必要になります。逆に言えば、この一手間を惜しまなければ、ぐっすりと眠れること間違いなしです!
トイレの場所を事前にチェック
トイレの場所や衛生面も重要です。車を止めている場所から遠すぎず、近すぎないか。きちんと清掃が行き届いているか。事前に確認しておく必要があります。
車から遠すぎると、子どもが夜中にトイレに行きたくなったときに、暗い中かなりの距離を歩くことになります。近すぎると、夜中にトイレに来る人が行き来し、騒がしくなります。また、ゴミだらけで汚れているトイレよりも、きれいなトイレを使いたいのは言うまでもありませんね。
我が家では、必ずトイレをチェックしています。なお、RVパークであればほとんどの場合、きれいなトイレが併設されています。
防犯面も重要(明るすぎず暗すぎない、安全な場所)
安心して車中泊するためには、防犯面も重要です。
街灯が明るすぎる場所に車を止めてしまうと、眩しくて寝られないことがあります。反対に暗すぎる場所だと、例えば夜中にトイレに行きたくなったときにかなり怖い思いをしてしまいます。明るすぎず、暗すぎない場所に止める必要があります。
また、車のカーテンやシェードを用意する必要があります。夜に電気をつけると、中が丸見えになってしまうからです。必ず寝る前に鍵をかけておきましょう。
2. ゴミ処理の工夫が必要
ゴミは基本「持ち帰り」が原則
ゴミは持って帰りましょう。これはデメリットなのかを悩みましたが、「考えなければならない」という意味で書きます。
車中泊をすれば、当然生活ゴミが溜まります。おむつが外れていない子どもであれば、そのゴミも出ます。
ゴミはその場に残さず、必ず持ち帰りましょう。
RVパークや商業施設での処理を計画的に
ゴミを溜め続けるのは、不衛生だし臭いも気になりますよね。
RVパークでは、ゴミ捨て場を完備している施設があります。溜めたゴミを、RVパークに宿泊した際にまとめて処分してしまう、という方法があります。また、大きな商業施設で買い物をした際に、トイレ・おむつ替えを済ませていました。車の中でおむつを替えるときがあります。そんなときは、臭いを軽減する袋を使っていました。
ゴミの処理を計画的に検討する必要があります。
まとめ
子連れでの車中泊はメリット・デメリットがたくさんあります。「大変そう」と思われがちですが、工夫次第で自由で楽しい旅になります。
今回紹介したメリット・デメリットを参考に、ぜひあなたの家族にも合ったスタイルを見つけてみてください。
家族みんなで笑顔になれる車中泊ライフ、始めてみませんか?
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