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車中泊や防災に最適なポータブル電源の「Wh」とは?容量選びの基本ガイド

ポータブル電源の絵 ポータブル電源の基本

ポータブル電源を選ぶとき。

こんな悩みはありませんか?
  • Wh(ワットアワー)ってなに?
  • 種類がありすぎて選べない

我が家は5人家族。

長男が生後6ヶ月のときから車中泊を始め、現在は年間10泊以上、ハイエースでポータブル電源を活用して快適に旅を楽しんでいます。

えもん
えもん

ポータブル電源選びで大切なのは、「目的に合った容量」を知ることが重要です。

本記事では、ポータブル電源選びで失敗しないために、「Whとは何か」「容量の選び方」を、初心者向けにわかりやすく解説してきます。

「Wh(ワットアワー)」とは?|ポータブル電源選びに欠かせない基本知識

ポータブル電源を選ぶために欠かせないのが、「Wh(ワットアワー)」という単位です。

これは、ポータブル電源にどれだけ電気をためられるか(容量)を表す指標で、使いたい電化製品をどのくらいの時間動かせるかに直結します。

例えば、「Wh」の容量が足りないポータブル電源を選んでしまうと、電気ケトルでお湯を沸かせなかったり、ポータブルクーラーが途中で止まったりといったトラブルや後悔の原因になります。

そうならないために、「Wh(ワットアワー)」の意味と重要性をしっかりと理解して、目的に合ったポータブル電源を選べるようにしましょう。

「Wh(ワットアワー)」とは?ポータブル電源の容量を表す単位をわかりやすく解説

Wh(ワットアワー)とは?
  1. ポータブル電源にどれだけ電気をためられるか(容量)を表す単位
  2. 1時間あたりに消費される電力量
  3. 消費電力(W)× 使用時間(h)」で計算できる

例えば、500Whのポータブル電源は「100Wの電化製品を約5時間動かせる」というイメージです。

「3.」の計算式を使えば、自分が使いたい電化製品に対して、どのくらい容量が必要かを大まかに計算することができます。

  • 電気毛布(50W)を5時間使いたい → 50W×5h=250Wh
  • ポータブルクーラー(600W)を3時間使いたい → 600W×3h=1800Wh

電気毛布であれば250Wh、ポータブルクーラーであれば1800Whの電力量が必要だということが計算から分かります。

このように、使いたい電化製品の「消費電力(W)」と「使用時間(h)」をもとに、必要な「Wh」を見積もることが、後悔しないポータブル電源選びの第一歩として重要です。

「mAh(ミリアンペアアワー)」との違いは?ポータブル電源とモバイルバッテリーの単位の比較

ポータブル電源では「Wh(ワットアワー)」、モバイルバッテリーでは「mAh(ミリアンペアアワー)」という単位がよく使われます。

どちらもバッテリーの容量(電気をどれだけためられるか)を表しています。

しかし、単位の意味と使われ方に違いがあります。

Wh(ワットアワー)

家庭向けの「消費電力を含めたエネルギー量」

  • 「Wh」は、ワットアワー(Watt-hour)の略。
  • 電圧と電流をかけ合わせた実際に使える電力量を示すため、電化製品がどれだけ使えるかを判断しやすい単位。
  • ポータブル電源は、消費電力の大きな家電(クーラー・電子レンジ・電気毛布など)にも対応するため、Whの表記が使われる。
mAh(ミリアンペアアワー)

スマホ向けの「電流の量」

  • 「mAh」は、ミリアンペアアワー(milli-Ampere-hour)の略。
  • 主にスマートフォンやモバイルバッテリーのバッテリー容量を表すときに使われる。
  • どれだけの電流を流せるかを示している。(電圧が一定である前提)

つまり、「Wh」はポータブル電源や電化製品につかわれる単位で、実際に使える電力量を表しています。

一方、「mAh」はモバイルバッテリーやスマホに使われる単位で、簡易的な容量を表しています。

項目Wh(ワットアワー)mAh(ミリアンペアアワー)
読み方ワットアワーミリアンペアアワー
よく使われる製品ポータブル電源モバイルバッテリー
表す内容「どれくらいの電力を何時間使えるか」=電力量「どれくらい電流をためられるか」=電流量の目安
単位の意味電力(W)× 時間(h)電流(mA)× 時間(h)
単位の大きさ大きい(100Wh~2000Wh以上など)小さい(5,000mAh~30,000mAh程度)
実用例(使用可能な家電)電気毛布、ポータブルクーラー、電子レンジなどスマホ、タブレット、イヤホンなど
主な用途車中泊、キャンプ、防災、非常用電源など外出時のスマホ充電など
実用上の比較電化製品を動かせる大容量小型デバイスの充電に特化
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失敗しないポータブル電源の容量の選び方|使用目的別に解説

ポータブル電源を選ぶときに重要なのが、「どのくらいの容量(Wh)が必要か」という点です。

容量が足りなければ、電化製品が途中で止まったり、快適さを大きく損なうことになりかねません。

一方で、必要以上に大容量のモデルを選んでしまうと、本体が重くなったり価格が高くなったりするため、コスト面や取り扱いやすさで後悔することもあります。

失敗しないためには、以下の3点を意識しましょう。

失敗しないためにポータブル電源の容量の選び方
  1. 使いたい電化製品の消費電力(W)を確認する
  2. どのくらいの時間(h)使うかを想定する
  3. 容量(Wh)を「消費電力×使用時間」で計算する

追加のポイントとして、カタログ上の容量はあくまで理論値であり、実際に使える電力量はその70〜80%が目安とされています。

これは、ポータブル電源本体のディスプレイや冷却ファンなどが電力を消費するためです。

POINT

ぎりぎりの容量のものを選ぶのではなく、少し余裕を持った容量のポータブル電源を選ぼう!

このあとに、使用目的別に容量の目安を紹介します。

ポータブル電源選びの参考にしてください。

【スマホ・ノートPCに】300Wh以下

スマホの充電やノートパソコンの使用といった軽めの用途であれば、300Wh以下の小型ポータブル電源をおすすめします。

コンパクトで持ち運びしやすく、価格も比較的手頃なので、初めての1台におすすめです。

ただし、消費電力が高い電化製品を動かすにはパワー不足です。

300Wh以下の小型ポータブル電源は、「モバイルバッテリーの延長」というイメージで使うと良いでしょう。

【電気毛布・小型冷蔵庫に】500〜1,500Wh

車中泊やキャンプで、電気毛布や車載用の冷蔵庫を使用したい方は、500〜1,000Whクラスの容量が目安になります。

500Whあれば、電気毛布を5〜6時間、サーキュレーターを10時間以上使用可能。

よって、夏場や冬場の車中泊でも快適に過ごすための最低限の容量だと考えられます。

また、複数の電化製品を同時に使う場面にも対応しやすく、使い勝手の良いクラスになります。

【ポータブルクーラー・電子レンジに】1,500Wh以上

消費電力の高いポータブルクーラーや電子レンジ、電気ケトルなどを使いたい方は、1,500Wh以上の大容量モデルを選びましょう。

コレだけの容量があれば、真夏の夜でもポータブルクーラーを4〜6時間連続運転させることが可能です。

また、災害時の家庭用電源としても頼れます。

ただし、本体は重くサイズも大きくなるため、積載スペースや運搬手段も考慮しておきましょう。

【2025年最新】容量別おすすめのポータブル電源|人気3社を比較

2025年7月時点の、容量別おすすめポータブル電源を紹介します。

EcoFlow(エコフロー)、BLUETTI(ブルーティー)、Jackery(ジャクリ)の3社を比較します。

【スマホ・ノートPCに】300Wh以下

軽量で持ち運びやすいモデルです。

EcoFlow(エコフロー)

RIVER 3 (230) | 230Wh

RIVER 3 Plus (290) | 286Wh

BLUETTI(ブルーティー)

BLUETTI AC2A | 204Wh

BLUETTI AC50B | 448Wh

Jackery(ジャクリ)

ポータブル電源 240 New(JE-240A) | 256Wh

【電気毛布・小型冷蔵庫に】500〜1,500Wh

実用性と携帯性のバランスが良いモデルです。

EcoFlow(エコフロー)

DELTA 3 | 1,024Wh

DELTA 3 1500 | 1,536Wh

BLUETTI(ブルーティー)

BLUETTI AC180 | 1,152Wh

BLUETTI AC240 | 1,536Wh

Jackery(ジャクリ)

ポータブル電源 1000 New(JE-1000D) | 1,070Wh

【ポータブルクーラー・電子レンジに】1,500Wh以上

重たいが頼れる、大容量モデルです。

EcoFlow(エコフロー)

DELTA 2 Max | 2,048Wh

BLUETTI(ブルーティー)

BLUETTI AC200L | 2,048Wh

Jackery(ジャクリ)

ポータブル電源 2000 New(JE-2000D) | 2,042Wh

まとめ|ポータブル電源は「目的に合った容量選び」が鍵!

ポータブル電源は、使いたい電化製品に合わせて「容量(Wh)」をしっかりと確認して選ぶことが何より大切です。

容量が足りないと、せっかくのアウトドアシーンや防災対策も不十分に感じてしまうことがあります。

一方で、容量が大きすぎると価格や重量の面で負担になる可能性があります。

この記事で紹介した「消費電力×使用時間」の計算方法や、容量別のおすすめモデルを参考にしながら、自分たちの目的やライフスタイルにぴったりの1台を見つけてください。

今後の車中泊やアウトドア、災害への備えに、ぜひこの記事を活かしてもらえると嬉しいです。

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